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1 2015年 01月 12日
新年がスタートしました!
ミシンの音が教室に響き渡っていたので、ふと、のぞいてみると、アラハバード出身の学生のルーマが黙々とペンケース等色々作っていました。 それを見るなり、「かっわいい~~!!!!」と絶叫する私。 そして、品質管理担当のくせで、頼まれてもいないのに、ついついひっくり返して検品を始めると・・・いつもは縫製にズレがあったり、端の始末がちょっと雑だったりしていましたが、なんと、今回は完璧です! ![]() しかも、作業を観察していると、作業中の布に、真っ直ぐ細かい線が定規で引かれていました。 それを見た瞬間涙が出そうになりました。 ルーマとの間には色々な出来事がありました。 私がインターンとして赴任した直後に行ったのが、皆さんのお手元にあるバスソルト袋の縫製プロジェクトの監修。(実は私、裁縫は大の苦手なのですが・・・。) 以前まで別の村の人々に作ってもらっていた袋づくりですが、私が担当させてもらった時に、ルーマをリーダーとした新規メンバーでのスタート。 「インドで新しいことを始める・・・」ということは、文字通りゼロからスタートすることを意味します。 というのも、裁縫教室の先生たちを集めているはずなのに、定規の使い方を知らない。定規があってもフリーハンド(しかもガタガタの線でもへっちゃら)。切るときも縫製するときもガタガタ。 最初からガタガタだから、縫製が終わった後は、「商品」とは言えない適当すぎるものが出来上がる。 「村ではこの品質で受け入れられても、日本のお客さんって一番厳しいの。でもね、日本のお客さんをうならせることが出来たら、世界中どこでも通用するんだよ! 商品を作るっていうことは、ただ物を作るんじゃなくて、お客さんが100%満足してもらえるものを作るっていうこと。だから、数を沢山作るだけじゃだめ。品質がとっても大事なの。 商品を手に取ってもらえないっていうことは、あなたたちの収入も減っちゃうのよ。 あなた達が大好きな人にプレゼントとしてあげるとしたら、最高のものをあげたいでしょ?お客さんにプレゼントをあげると思って作ってみてね」と叱咤激励。 というわけで、裁縫以前の技術をゼロから徹底指導。「定規は左手で真っ直ぐ抑えて、布と直角にあてて、右手で鉛筆でしっかり線を引くんだよ。採寸はゼロって書いてあるところ から始まるからね」と一つ一つ説明。 そんなところから始めたから、製作期間は大幅に伸び、コストは跳ね上がり・・・と、この経験は私の反省材料の一つでした。 当時ヒンディー語が全然できなかった私に、英語をほとんど知らないにもかかわらず、一生懸命英語でコミュニケーションを取ろうとしてくれたのはルーマでした。 そして、あまりにも拙すぎる私の言わんとすることを一生懸命聞き入れて、他のメンバーに伝え、品質に反映してくれたのもルーマでした。 とはいえ、それでもちゃんとチェックしていないと、見ていないスキにいつの間にやら定規はその辺にほったらかしだった頃が懐かしい・・・。 その背景を知っているからこそ、今日、誰がチェックせずとも一人黙々と定規を使って作業をしていたルーマの姿は新鮮でした。 継続教育学部で学び、手芸センターやデリーの高級手芸店での視察の経験は、技術だけでなく、「需要に合ったデザインと、品質管理の重要性」を身に着けるいい機会となっているようです。 ルーマ自身も、「バスソルトを作ってた頃は、品質や、デザインなんて重要だと思ってなかったけど、色々な所に行って色々な高品質の商品を目にするようになってから、こうしたものの重要性がわかるようになった」と言っています。 バスソルト製作の際にコストが跳ね上がった痛い経験も、こうしてきちんと実を結んでいることを知り、「あの時ああやっておいてよかったのかも」と思えるようになりました。 点と点が繋がり、線になって実を結んだ瞬間。私にとっては最高のお年玉です! 今後は可愛くて高品質な手工芸品を日本で販売できるよう、ルーマにどんどん活躍していってもらいたいです。 ![]() ▲
by ccnfe
| 2015-01-12 20:06
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